つい先だってまで建築界では、とりわけ量産住宅では、高断熱・高気密を叫んでいたが、高断熱はいいが、高気密はいけないということになって、叫ばなくなった。スキマは社会にも建物にも必要なのである。より根本的対策としては、化学物質が出ない建材を使えばいい。自然素材である。木、土、石、紙、草、布。こうした自然のものも各種の酸をはじめさまざまな物質を空中に放出している。だが、人類の体は進化の過程で慣れており、問題は起きない。
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化学物質についても何万年かすれば慣れるはずだが、とても待てない。ここで注意してほしいのは、木と言っても自然のままであるとは限らない点で、合板や集成材だと接着剤が使われているし、輸入材の場合、現地で丸太の段階で強力な殺虫剤煉蒸していたりする。この点は国産材なら大丈夫だが、土台用の防蟻処理をしていると……。この「……」は、口を濁しているわけじゃなくて、防蟻処理もいろいろあるし、現実問題として、化学物質ゼロの家づくりなんて今の都会では不可能だというとまどいの「……」。仕上げは自然素材でも、下地まで合板なしで済ますのは、コストも手間もかかって無理。合板にも毒性のランクがF1、F2、F3とあるので、より少ないF1を、値は少し高くなるが、使うしかない。出るのを減らす努力をする一方で、それでもなお出てくるものへの対策が必要になる。対策の基本は、換気の励行。