五年間に起きた転落事故二八五件のうち、五二・六パーセント(一五〇件)は窓から、二五・六パーセント(七三件)はベランダからの転落である。どちらも自宅からの転落である。転落した子どもの年齢は一〜三歳までが圧倒的に多く、全体の三分の一を占め、その後は年齢が高くなるにつれ徐々に減っていく。しかし、むろんこれらの転落事故のすべてが「高所平気症」のせいではない。子どもの成長過程からすると、三歳くらいまではあらゆる面でまだ認識力が足りず、高所の危険性に対しても無防備であると考えられる。
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極論すれば、だれもが高所を恐ろしく思わないのだ。そのために事故数が多い。とくに三歳児ともなれば活発に動き回るし、好奇心も強い。その反面、危険を認識する力が育っていないために、転落事故に遭いやすい。三歳児の転落者が最も多くなっている。だからこそこの時期の幼児には保護者の見守りが必要なのだが、「高所平気症」に関していえば、問題はある程度認識力がついてからだろう。